2010年4月30日金曜日

お知らせおすすめ金曜日:『「忙しい」という人ほど、実はヒマである理由』、デメキンデザインニュース

こんにちは吉永建築デザインスタジオの吉永です。

●本『「忙しい」という人ほど、実はヒマである理由』
まずは本を一冊紹介しましょう。
忙しい忙しいとあ~時間がないと悩んでいる自分ですが
この本を読んでギョッとしました。
暮らし方、働き方を考え直したいと思います。



●デメキンデザインニュース更新しました

デメキンNo.0079

関西在住のプロダクトデザイナー、建築家の仲間が送る、
デザイン系のニュースバラエティポッドキャスト番組-デメキンデザインニュース。

今回は建築、プロダクツにとっての写真のお話をします。


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2010年4月29日木曜日

けんちく知識の木曜日:司馬遼太郎も住んだ公団団地

事業仕分けに関連してでしょうか
公団団地についてこんな記事が取り上げられていました。

『公団なくしてはノーベル賞受賞はありえなかった?!』(YOMIURI ONLINEより)

団地というと今ではすっかり庶民の住宅というイメージですが、
本来は中高所得層、ある程度の収入がある層でしか住むことのできない
高級住宅です。

かつては益川教授のようにセレブ層が住んでいた団地も少なくありません。
大阪は西長堀に現在も建っている西長堀アパートはその最たるものでした。




当初は野村克也、森光子も住民する今で言えば
六本木ヒルズに当たる団地でした。

大卒初任給が1万円の時代に家賃が月9000円と聞けば
その高級ぶりは想像に難いと思われます。



司馬遼太郎もこの団地に住んでいた有名人の一人。
「竜馬が行く」など多くの代表作がこの団地で執筆されたものです。

司馬氏の住まいと言うと司馬遼太郎記念館に隣接する自宅が
よく知られていますが、この自宅購入後も執筆の中心は
この西長堀アパートです。



「坂の上の雲」の二百三高地のシーンは屋上に上り
頭上に広がる空を眺めてイメージを膨らませたとか。
坂の上の雲は“団地の上の雲”だったのです。

よって司馬遼太郎記念館は東大阪ではなく
西長堀アパートこそふさわしい、と団地好きとしては思うのです。


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2010年4月28日水曜日

けんちく日記の水曜日:神戸にはまだまだ利活用できる遺産が眠っている

さる24日神戸に行ってきました。

目的はI'maでのトークショーに出演するためでしたが、
せっかくの機会なので気になるエリアをブラブラしてきました。

*まずは前々から行ってみたかったCAP CLUB Q2へ。



ここは大正時代に建てられた建物で元はフェリーターミナル。
今は一部以外はターミナルとしての機能では使われておらず
残りのある部分をアートNPOのCAPが使用しています。



それが幸いしてか使われていない部屋は
凍結保存のごとく昔のまんまで残されていて感動ものでした。
これは公開して何かに使いたいなぁ。






*その後国道2号線をひたすら西へ。
今も現役の近代建築が多く残っています。




国産波止場共同住宅にも惹かれましたが時間がなく
泣く泣くスルー。




*そしてトークショーの会場のI'maに到着。

I'maはシャッターがずらりと並ぶ市場の一角。
寂れ感でピリピリする市場の中にポカンと開いた
ホッとするスペースとしてI'maはありました。





トークのテーマは団地について。
2007年の団地ブームがなぜ起こったのか?から始まり
プロジェクトDの活動、公団団地の魅力
実情を正確に伝えていない報道のおかげで
起こっている団地へ誤解について
4時間たっぷりお話してきました。

団地への視線を曇らせるうろこを目から叩き落してきましたよ。

I'maは残念な状態になっている市場の再生をひとつの
テーマにしているスペースです。
その姿は昨今の団地の状況に似ているし、
一方団地ブームによってわずかながらも再生に近づいている
団地の姿はこの市場にとっても一つのヒントになったのではと。
Q2をはじめ神戸にはまだまだ利活用できる遺産が眠っていますね。

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2010年4月27日火曜日

けんちく紹介の火曜日:庭という遺産を残す住宅

昨日のコラムにて
公団団地の環境のよさが民間に移行されることで
失われることを危惧するコメントを書きました。

意識しないうちに豊かな環境をうっかり自らの手で
消してしまうことは団地の建て替えのみならず
個人住宅でもありえることです。
立派なお屋敷の庭が建て替えでシラッと
取り壊される光景を目の当たりにすると
個人の住宅もまち全体のことを意識して
計画することが大切だということを感じます。

高槻のスキップフロアハウスでは外観のデザインを
考える時にこの点を強く意識しました。




意識したのは次の二つです。

*一つは道路に近い部分を親しみやすいデザインにすること。
外壁を木で覆い、高さを1階建て半にしたのは
そのような意図によるものです。



*二つ目は庭を建て替え以前のまま残したことです。
周囲のお宅の建て替えでは庭をつぶして
大きく建てたり、駐車場にしていましたが
これはかつて緑豊かだったまちの環境を
阻害するものとして耐えられませんでした。
利便性などだけ考えれば庭でない方がいいのでしょうが
ここではあえて庭をそのまま残ることを選びました。






この住宅は3階建てです。そのまま建ててしまうと
周囲からとても浮いた建物になってしまいがちですが、
道路サイドの可愛らしい外観、そして四季を写す庭が
まちにこうあるべきという態度を示せればと考えています。

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2010年4月26日月曜日

UR都市機構賃貸住宅事業に対する事業仕分けの結論へのコメント

さて、事業仕分けの結論がでました。
『高齢者・低所得者向け住宅の供給は自治体または国に移行、
市場家賃部分は民間に移行する方向で整理』
(行政刷新会議HPより)
とのこと。

弱者対策だけでなく、公団団地の住環境としての
クオリティーの高さについて議論してもらいたかった。
なぜあれだけリッチな空間が保ち続けたのか、
それが民間に移行するとどうなるのか。

果たして写真のような環境は残されるのだろうか?
残されないとすると国民の税金によって作られた
こんなに豊かな環境の破壊に手を貸すことになる。

Co2削減そして「コンクリートから人へ」が叫ばれているこの時代に。





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コラムの月曜日:今日午後からUR都市機構事業仕分け

昨今の報道を見ていると残念な方向に行きかねず、
なんとか前原大臣に僕らの声を届けられないかと
う~んとうなっていたらひらめいた。
地元の国会議員、辻元清美議員は国土交通副大臣ではないかと。
焼け石に水かもしれないけども居ても立ってもいられず、
先日、UR都市機構の事業仕分け作業について
副大臣に思うところメールしました。

後日、事務所の方から返信が届き
辻元議員が必ず目を通していること
また、経済的に苦しい人のための「住」の保障についての
政策作りの場を省庁をまたいで立ち上げている
とのお返事をいただきました。ありがとうございます。



敷金礼金0など経済的にやさしいことに加えて
公団団地は今のまちには乏しくなった環境、
おおらかな広がり、豊かな緑環境、こどもを安心して遊ばせる公園が
いまだ残されています。

そこのところも気をかけて欲しいなと思いつつ
午後から始まる仕分け作業を冷や冷やしながら
見ることになると思います。

公団団地が国民に提供しているものが失われない
よき方向に進むことを祈りながら。

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2010年4月23日金曜日

おしらせおすすめ金曜日:4月24日神戸でトークショーに出演します。


明日4月24日神戸でトークショーに出演します。
主に団地の話をします。
会場のI'maは神戸の稲荷市場内のイベントスペースです。
会場に着いて詳しくはこちら→
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I'ma トークライブ Vol.4
「知られざる団地のすがた」 
ーこの世におもしろくないものなどない、おもしろくない見方があるだけだ!!ー

日時:2010.4.24 sat 18:00~23:00 トークライブ 19:00~20:00  
場所:I'ma
 神戸市兵庫区東出町3-21-2 稲荷市場南栄会内
 JR神戸駅ビエラ神戸西口より徒歩7分
 市営地下鉄三宮駅より徒歩7分
 神戸高速鉄道新開地駅より徒歩9分

参加費:1000円(ワンドリンク付き)

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2010年4月21日水曜日

けんちく日記の水曜日:茨木の大階段のある二世帯住宅に自転車置き場増設

茨木の大階段のある二世帯住宅の建て主様から
自転車置き場を増築したいとの連絡があり
ご自宅を訪問しました。



育ち盛りのお子さんが三人いるからでしょう
茨木の大階段のある二世帯住宅は他のお宅に比べて
どんどん更新されています。

さて、この細長いスペースにどうやって増築しよう…



大阪北摂茨木市・大階段のある二世帯住宅
-茨木の大階段のある二世帯住宅の過去の記録


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2010年4月20日火曜日

けんちく紹介の火曜日:団地のよさを伝える啓蒙チームプロジェクトD

昨日のブログで旧公団のよさを伝え続けるお話をしました。

私も関わっている
団地啓蒙チームプロジェクトD
まさにこの公団団地をはじめとする高度成長期の団地や社宅のよさを
再評価する活動を2007年より続けています。



団地啓蒙チーム「プロジェクトD」は団地の再評価・再活用のため、
その魅力を広く社会に知らしめる活動を行うことを目的として、
全国団地愛好家のカリスマたち数名によって2007年結成されました。



おりしも各メディアが“団地”を取り上げ始めた時期。
プロジェクトDはメディアの団地特集への出演・取材協力、
写真集の出版、DVDの監修協力、「団地BAR」の運営、
『ダンパク~大団地博覧会』をはじめ団地イベント開催など、
ブームと中心になって活動してきました。



「プロジェクトD」のミッション、それは
“団地を一過的なブームから継続的な「文化」にする”こと。

例えば現在の京町家がそうであるように、その魅力と価値が社会的に認知され、
「旧公団の団地は住環境として素晴らしい。今となっては同じものがつくりえない。
そんな団地をあなたは建て替えますか?それとも活かしますか?」
という問いが必ずなされるようになること。

その日がくるまで「プロジェクトD」は啓蒙活動を続けていきます。

ブログ:プロジェクトD(団地情報総合サイト)




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2010年4月19日月曜日

コラムの月曜日:だから“公団”のよさを伝え続ける必要がある

23日より仕分け作業がはじまります。
UR都市機構もその中に入っているわけで
UR関連の方々はもちろん、団地愛好家にとっても
公団団地がどうなるのか気が気でなりません。
そして、さまざまな報道や昨晩のニュースでの前原大臣の
コメントから察するにその多くが民間の手に渡るのは
避けられないようです。

緑が豊かで伸びやかな環境。
こどもを自由に安心して遊ばせることのできる公園など
昨今の民間のマンションにはない豊かな住空間が
現在の公団団地の中にはあります。

民間の管理下になること、
建て替えられてしまうのは仕方がないとしても
現況より環境が悪化するのであれば
建築に関わるものとして許せない思いがあります。

人口は減少、また「エコ」の観点から
新築よりもリノベーションが評価される昨今、
オープンスペースを広く取ったオリジナルの建て方は
可能だろうし、また建て替えずしてオリジナルの建物を
そのまま活かすことも可能なはずです。

そのためにはわたしたち団地を愛している人たちが
建て替えに反対するでもなく
また建て替えに携わる方々を批判するのではなく
ひたすら団地のよさを多チャンネルで伝えていく
ことが一番有効なのではないかと考えています。

例えば京都では、
「ここには古くていいものが建っている。
今となっては同じものがつくりえない。
そんなところであなたはどのように設計しますか?」
という問いに答えながら設計を進めなければなりません。
現状の京都に不満を持つ方々もいると思いますが、
この問いがコンセンサスとなり
少なからず京都の景観の悪化を
踏みとどめていると私は考えています。

団地にもこの問いが必ずなされるようにしたい。
そのためには団地の魅力を啓蒙し続ける必要があると
愛好家たちと思いを新たにしています。



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2010年4月17日土曜日

けんちく日記の土曜日:公団OBからのエール

ある公団OBの方が
私に会いたがっている、との話を
朝日放送の方からうかがい、
ご挨拶がてらお話を聞きに行ってきました。

公団の昔話をされるのかなと思っていたところ
逆に76万戸残っている公団住宅をどのように活用するか、
というお話を熱く語られていました。

わたしの団地啓蒙活動のテーマも同じく団地の
利活用にあるので興味深く、時折意見を述べながら
話に耳を傾けていました。

金岡団地にはスターハウスの跡地に
スターハウスの跡をかたどった広場が、
春日丘団地にはスターハウスを改修した給水施設
残っていますが、いづれもこのOBの方の
意見を汲んで実現したのだそうです。
あぁ、この人ならばとうなずけます。

内部でも相当反対があったそうですが、
それを押し切るだけの気概がある、かつての公団には
そんな猛者が集まっていたのです。

残念ながら現在のUR都市機構には公団時代の
勢いは感じられません。だからこそ公団団地のよさを
わかっている周囲の人たちが外堀を埋めていくことが
団地の再活性化につながる。その一つとして
吉永建築デザインスタジオは期待されているようです。

ボランティアではなく事業として進めるにあたって
アドバイスを数多くいただき、またキーマン的な
方々もご紹介いただけるとのこと。
これは楽しみでもありつつ武者震いがする思いです。







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2010年4月16日金曜日

お知らせおすすめ金曜日:神戸の市場内でトークショー、デメキンデザインニュース

●トークショーに出演します

神戸でトークショーに出演します。
主に団地の話をします。
会場のI'maは神戸の稲荷市場内のイベントスペース。
会場に着いて詳しくはこちら→
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I'ma トークライブ Vol.4
「知られざる団地のすがた」ゲスト 吉永健一さん(建築家)
ーこの世におもしろくないものなどない、おもしろくない見方があるだけだ!!ー

日時:2010.4.24 sat 18:00~23:00 
トークライブ 19:00~20:00  
場所:I'ma
神戸市兵庫区東出町3-21-2 稲荷市場南栄会内
JR神戸駅ビエラ神戸西口より徒歩7分
市営地下鉄三宮駅より徒歩7分
神戸高速鉄道新開地駅より徒歩9分
参加費:1000円(ワンドリンク付き)


会場のI'maは神戸の稲荷市場内にあるイベントスペースです。

●デメキンデザインニュース更新しました

デメキンNo.0078

関西在住のプロダクトデザイナー、建築家の仲間が送る、
デザイン系のニュースバラエティポッドキャスト番組-デメキンデザインニュース。

数回シリーズで建築、プロダクツにとっての写真のお話をします。
今回は建築写真について。


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2010年4月15日木曜日

けんちく知識の木曜日:いい間取りを生み出すコツ

間取りソフトでプランを作って工務店なり設計事務所なりに
持ち込む方が増えてきました。

これがなかなかまとまったプランを書いてこられますが、
プロの目から見るとまだまだだなと思う点はあります。

この“まだまだ”を超えるコツ、
それは一旦作ったプランの中に自分が入り込んで
生活する時のことをイメージすることです。

一番いいのは模型、
平面図に目を近づけてイメージするのもいいでしょう。

平面のパズルという点ではうまくまとまっている。
でも生活はパズルではありません。
中で人がどう動くか、どのように光が入るか
実際の面積よりも広く感じるにはどうしたらよいか、
などイメージしてみましょう。
“まだまだ”が真に“なかなか”に変わるはずです。


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2010年4月14日水曜日

けんちく日記の水曜日:高度成長期の建設映像試写会

月曜、火曜と、
とある企画のため高度成長期の建設映像の試写会に参加しました。

いやいやどの映像にも
“新しい建築で世の中を幸せにするんだ!”
という気概に圧倒されました。

これらの映像はより多くの方々に見ていただきたい。
特に「コンクリートから人へ」と言う言葉を字義どうりにしか捉えていない人に。
“とある企画”とはそのような企画です。
発表できる時が来ましたら詳しくお知らせしましょう。


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2010年4月12日月曜日

コラムの月曜日:わかりやすい工事お知らせ看板とは

工事現場に行くと下の写真のようなお知らせ看板を目にします。



「この日はこの工事をしますのでよろしくお願いいたします。」
という趣旨の看板ですが、多分これお知らせされる側にとっては
“え、いらないコンクリートを敷地内に捨てるの?”
“工事で墨を出すってどういうこと?”
と、チンプンカンプンなのではないでしょうか?

一方、工事によって少なからず迷惑を受ける
周辺の方々にとっては
「この日は大きな車が出入りしますのでご注意ください」
などの情報のほうが大事です。

まだ数は少ないですが“この工事ではこういうことが起こる”
ということをわかりやすく工事情報をお知らせする現場はあります。

お医者さんでも“この薬はこういう効用があります”
と説明して処方する方が増えてきましたね。
あらゆるプロフェッショナルが心がけるべきことでしょう。


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2010年4月10日土曜日

けんちく日記の土曜日:京都府庁旧本館春の一般公開入場者数は過去最高!

9日に(京都)府庁旧本館利活用応援ネットの会議に参加。

ECHOTOUR会期中八分咲きだった中庭の桜は葉桜へと変わりつつありました。



会議では春の一般公開ECHOTOUR2010の開催結果について
府庁から報告がありました。

入場者数は過去最高の1万5900人!
昨年は1万3千人でした。今年は昨年に比べて
天候が悪く、また開催日数が一日短かったのにも関わらず
2万人を超える増となりました。

これはECHOTOURが恒例イベントとして根付き始めた
と、うぬぼれていい結果だと思います。

一方でアンケートに中には厳しいご意見もあり、
これらを反省材料としていく必要があります。

それはイベントとしてまだまだ伸びしろがあるということ。
すでにECHOTOUR2011のスタートは切られました。



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2010年4月9日金曜日

お知らせおすすめ金曜日:さくらさく千里山団地祭TV放映、デメキンデザインニュース

●さくらさく千里山団地祭TV放映のお知らせ
*月曜日にNHK大阪「ニューステラス関西」で
放映された内容が番組ホームページにアップされています
見逃した方、大阪以外で見ることができなかった方
どうぞご覧ください。11日ごろまでは視聴可能とのこと。

*来週12日朝日放送の夕方のニュース番組「NEWSゆう+」
一コーナーで放映されます。こちらは団地の再評価を
中心とした内容。わたしも何ヶ所が登場します。
18時20分ごろの予定。



●デメキンデザインニュース更新しました

デメキンNo.0077

関西在住のプロダクトデザイナー、建築家の仲間が送る、
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今回はデザインを勉強中の学生さんたちに
現在思っていることを語っていただきました。
学生さんもいろいろ悩みがあるようで…



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2010年4月7日水曜日

◆洛西ニュータウンの団地リノベーション

昭和50年代の団地を自然素材で明るく広くリノベーション



洛西ニュータウンの公団分譲団地の一室を
小さなお子さんのいらっしゃるご家庭のためにリノベーション。

自然素材、調湿性のある素材にこだわるとともに、
一部セルフビルドとすることでコストを抑えた。

日当たり、風通しともよいオリジナルの間取りを活かすため
リビングは余分な垂れ壁を取り払い、明るさと広がりを獲得した。
廊下に通じる扉は光を通す框戸とし、玄関に明るさをもたらした。

床は防音下地の上に30cm厚の吉野杉無垢フローリング。
壁と天井は珪藻土、チャフウォール、中霧島壁を適所に使い分けた。

竣工に至るまでのプロセスはこちら→「り公団」

その他の写真はこちら↓



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けんちく日記の水曜日:さくらさく長岡京の団地SOHO

デメキンデザインニュースの収録でT団地SOHOを訪れました。



この時期のT団地は桜が見事です。



夜になって
“ライトアップすれば夜も楽しめるのになぁ”と言ってたら
T団地SOHO住民のSさんがやおら照明を持ち出し
ベランダからライトアップしました。きれい!


撮影:Sさん


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2010年4月6日火曜日

けんちく紹介の火曜日:団地と周辺をつなげたイベント・ダンパクF~大団地博覧会in千里山団地

昨日のブログ
千里山団地での団地自治会と周辺住民共同でのイベントについて書きました。

この共同は昨年私たちプロジェクトDが主催したイベント
「ダンパクF~大団地博覧会in千里山団地」がきっかけとなりました。

「ダンパクF~大団地博覧会in千里山団地」は昨年10月
千里山団地を舞台に開催されました。

見学会あり


写真、模型展あり


トークショーあり


ダンパクFは市役所の計らいで地元のイベントRua Felizと共催、
また団地内の見学会を行うために団地自治会にもご協力いただきました。
その過程でいままでほとんど交流がなかった団地自治会と
周辺住民チームがつながるようになっていきました。

私が直接つなげたわけではないのですが、
間接的にでも地域内の交流をいい方向に活発化できたことを
うれしく思っています。

ダンパクFについて詳しくはこちらをご覧ください→


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2010年4月5日月曜日

コラムの月曜日:「さくらさく千里山団地祭」・団地と周辺地区が補え合えば楽しいことができる

昨日、千里山団地にて「さくらさく千里山団地祭」が開催。

千里山の活性化を目指す「千里山元気!プロジェクト」が中心となり
わたくしたちプロジェクトDそして団地自治会が協力して
開催したお花見イベントです。




いままでは団地住民だけで開催されてきた花見会ですが、
住民の多くが建て替えに際して転出しているため、
ほぼ初の試みとして周辺住民にも扉を開いての開催となりました。
開けてみるとこれが大盛況。
自治会長さんも千里山元気!プロジェクトの方々も
目を丸くして喜んでいました。




ご存知の通り多くの団地は活気が少なくなって来ています。
一方でその周りの住宅地においてはゆとりのある緑や
子供を安心して自由に遊ばせられる公園、地域のみんなで
何かお祭りを作り上げる機会が少なくなっています。

「さくらさく千里山団地祭」は団地と周辺地区の
足りないところをお互いで補うことがどれだけ
効果があるかをわかりやすく楽しいかたちで
証明してくれています。

このイベントは下記の予定で放映予定です。
4月5日NHK大阪「ニューステラス関西」(18:10~18:59) 
4月12日朝日放送「NEWSゆう+


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2010年4月3日土曜日

けんちく日記の土曜日:引渡し後の洛西ニュータウンの団地リノベーション

先日引渡しがすんだ
洛西ニュータウンの団地リノベーションNさんのお宅を工務店と訪れました。



三日ぶりに訪れたNさんのお宅は
家財道具も入ってグッといい生活感が漂っていました。



さて今回の訪問の理由は
先日の引渡し後、いくつか出てきた不具合に対処するため。

一つ目は襖。
引渡しの時はスーッと引くことができたのですが
反りが出てきたため突っかかるようになりました。
とりあえず引っかかる箇所を削って対処。



二つ目は壁のクラック。
壁の下地が少し動いたようです。
こちらはもう少し様子を見て補修します。



そしてこれは不具合ではありませんが
フローリングが少し凹んでいました。
これは柔らかいスギフローリングの宿命ですが
柔らかい分水分を与えてやるとある程度もとに戻ります。
そして時間がたてばこれが味になっていきます。




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