2009年11月30日月曜日

コラムの月曜日:設計士、建築士でもなく建築家であるわけ その3

先週のブログより続き

コモンカフェを設計して以後
『建築家』とは
「建築をネタにして世の中にアイデアを出せる人」
なのだと思うようになり、
積極的に自分から建築家と名乗るようになりました。

それと平行するように設計の仕事以外に
リサーチやイベントで建物の魅力を再発見する仕事が
新たに入ってくるようになりました。
依頼主は研究者でもイベント屋でもなく
建築家としての私にこれらの仕事を依頼してきます。
極論すれば設計をしてなくても建築家であることは可能なのだと。

ちょうど去年のいまごろ築港ARCにて上記のようなお話をさせていただきました。
築港ARCのサイトでトーク内容を聴くことが出来ます。興味がある方はぜひ。
ARCAudio!! トーク「けんちくに学ぶ、日常の面白さの、見つけ方と伝え方」
1回目
2回目
3回目
4回目



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2009年11月24日火曜日

けんちく紹介の火曜日:コモンカフェ

昨日のブログに関連して

わたしが設計士でもなく建築士でもなく建築家という立場を
意識し始めたのはコモンカフェからです。
それ以前は“建築士”と名乗っていました。
それは“建築家”という言葉の中にいろいろなことが
ごまかされているような気がしていたからです。



コモンカフェでは設計に関係ない議題でも
企画会議に参加させてもらっていました。
コモンカフェは劇などイベントでも使われることを
想定したちょっと特殊なカフェだったので、
設計のための条件をより深く理解する必要があって、
そうしていたのですが、徐々に直接関係ないことにも
意見を述べるようになりました。



例えば箱の棚をずらりと並べたのは
資金を集めるために一個一個を賛同者に寄付してもらう
ということで提案しました。
結果的に別の方法で資金を集める目処が立ったため
棚の寄付をなくなったのですが、このアイデアを提案したとき
ハコモノをつくるだけではない建築家の役割に気がつかされました。



次週に続く






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2009年11月23日月曜日

コラムの月曜日:設計士、建築士でもなく建築家であるわけ その2

先週の続き

今月14日に大阪で建築のシンポジウム
「2010年以後を考える」が開催されました。
テーマは2010年以後「建築家の役割とは何か」
「建築家の職能は今後どう変わるか」ということ。


最後にまとめとしていくつかの宣言が出されました。
・仮説を次々と世に投げかけること
・建築に関わるもののスキル、リテラシーを世に発揮すること
・政治家のような姿勢で世に働きかけること
そして
・建築家の建築家の思考(志向?指向?だったかも)性を社会に投影せよ

職業体験実習の話題で書いたとおり
ただクライアントの要望をまとめるだけでは
プロの設計士としては十分ではないと感じたり、
とあるブログの
建築家は設計者や建築士のふりをするのは、もう辞めた方がいい
という記事にギョッとしたりと今月は建築家の役割ということについて
考えさせられた月でした。

明日に続く


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2009年11月21日土曜日

けんちく日記の土曜日:京都府庁旧本館春の一般公開実行委員会

京都府庁へ、府庁旧本館春の一般公開の実行委員会に参加してきました。

まずは一般公開の日程が決定です。
今年は3月23日から4月4日まで。
そしてこの期間中に今年度もアートイベントECHOTOUR開催します!

昨年のひとこま↓


今回委員会の打ち合わせ場所はもちろん旧本館の会議室。
写真のようなモザイクタイルが一部に残っています。




そんなインテリアも堪能できるアートイベントECHOTOURにぜひ!

▼ECHOTOUR09



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2009年11月20日金曜日

お知らせの金曜日:デメキンデザインニュース更新

●デメキンデザインニュース更新しました。


デメキンNo.0063:アノニマスデザインについて第2回
・携帯電話、ポータブルオーディオなど現代のプロダクトにアノニマスデザインはありえるか?
・サービス産業、ソフトこそ現代のアノニマスデザインかも?


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2009年11月18日水曜日

けんちく日記の水曜日:めげずに次に行きましょう!

何度か経過をお伝えしていたE社の社宅利活用について
昨日、現段階での提案をプレゼンテーションしてきました。

結果は、あえなく撃沈。
社宅を一般貸しにするに際しどのような工夫をすればよいか
というところを求められての提案だったのですが
社で前例がない内容だっただけに
採算の確証性が持てないということでした。

社宅も利活用でき、
ライフスタイル提案や地域コミュニティーへの貢献も実現、
それによってE社のイメージアップにもつながるという
一石三鳥な画期的提案。
社宅の利活用マーケットのフラッグシップに
なりえた内容だっただけに、実現できず残念。
企画に協力していただいた末村さんともどもがっくりです。

事務所に戻ってメールを開くと末村さんから別件でメールがあり、
そこには「めげずに次に行きましょう!」と添えられていました。
ええ、めげませんとも。
この提案、絶対他の社宅で実現してみせる!


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2009年11月17日火曜日

けんちく紹介の火曜日:建築に関わる活動を広く世に知らしめるために・けんちくの手帖

昨日のブログで
いい活動をしていると思っている人こそ
普段から一般の人にもわかりやすく自分のことを
説明することを意識しておく必要があるのでしょう。
と書きました。

私が実践している活動をひとつ紹介しましょう。
それは「けんちくの手帖 」です。


建築やまちづくりに関して一冊の本にできるほどのコンテンツを
持っている人は少なくありません。個人で本を出版することは
経済的・流通的に難しいことですが、それでも自らの思いを
本に託して世に伝えたいと思っている人はたくさんいるはずです。
「けんちくの手帖」は、そうした欲求を持つ人々と"けんちく本"を集めて、
既成の出版とは違うルートで世に広めることをたくらむプロジェクトです。

現在イベント「architects' BAR~けんちく本つくりたい人集まれ」を中心に活動中。
興味深いけんちく本を作っている方々をゲストスピーカーに招き、
自らのけんちく本について熱く語ってもらうトークショー。
テーマは建築からまちづくり、土木構造物から舞台美術まで広範囲に及ぶ。

“architects' BAR”という名のとおり、
観客にはお酒と料理、時にライブも楽しんでもらう。
“1.5”次会の気楽なのりでグラス片手に
本音で楽しんでもらえる雰囲気作りを心がけている。
建築業界関係以外の参加が1/3~1/2というのも特徴。

自分の建築に関わる活動を広く世に知らしめる、
そんな役割をけんちくの手帖は果たしています。

ホームページ:けんちくの手帖




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2009年11月16日月曜日

コラムの月曜日:設計士、建築士でもなく建築家であるわけ その1

先日の仕分け会議で、蓮舫議員より
「納税者がトップレベル研究者にお金を払った分、
納税者個人にもリターンを貰えないと納得できません!」(twitter実況より)
との名言が出たそうです。

何を持ってリターンとするかという問題はあるのですが、
自分の研究に自信を持っている人、
一生懸命研究している人ほど
どんなリターンを返しているか
素人にもわかるように説明する努力を
怠っている可能性はあります。
自信がなかったりサボっている人の方が
普段から言い訳を考えるわけですからね。

そう考えるといい活動をしていると思っている人こそ
普段から一般の人にもわかりやすく自分のことを
説明することを意識しておく必要があるのでしょう。

そんなことを考えてブログなど書いてみたりするわけです。

次週に続く


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2009年11月14日土曜日

けんちく日記の土曜日:社宅のリノベーションだからこそのこと、市街地住宅灘アパート

●今週後半は主にE社社宅の利活用提案書作成していました。

リノベーションは各所で行われていますが、
マンションでもなく団地でもなく
社宅のリノベーションだからこその提案を考えています。

建物だけではなく既存の
ライフスタイル、地域コミュニティも
リノベーションしてしまう案。
そしてそれがE社の社会貢献にもつながる
そんな一石三鳥な案を考えています。

●そんなあいまに市街地住宅研究会で灘アパートを見学に行ってきました。
ここは独身男性向けに昭和34年に建てられた団地です。



今はずいぶん枯れた感じとなってしまいましたが
当時としてはモダンで風呂(共同ですが)、食堂付。
屋上からは神戸港が一望できる
白亜の御殿のような団地だったのではないでしょうか。

震災以前から募集停止していることもあり
居住者の平均年齢は61才。
最高齢は80を超え、最年少でも40代なのだとか。
現在はエレベーターのない5階建ての団地に
50人くらいが現在も住んでいます。
もうここにしか住めないという方も多いと思いますが、
もしそれ以外のこと、
例えば住み心地がいいということがあるとすると
それを探ることは高齢者のための住宅の作り方の
参考になるのではと思います。


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2009年11月13日金曜日

おすすめおしらせの金曜日:情報を得るツールとしてのtwitter

twitterやってます。
実に個人的な恥ずかしいことを書いているのでアカウントは晒しません(苦笑)
探してみてください。

さて、twitterというと情報を発信するツールと
思われている方もいるかもしれませんが、
これ情報を得るツールとしてもかなり有効なのです。

この人の生の声を聞きたいなぁ、という人がtwitterをしていれば
その人の最新の情報や思考途中の意見にリアルタイムに触れることが出来ます。

先日、twitterで講義が出来るんじゃないか?とtwitter上でつぶやいたら、
ある方が“そのつもりでtwitter覗いてます”とのこと。
野村監督のぼやきのごとくつぶやきにも多々学ぶことがあるのです。




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2009年11月12日木曜日

けんちく知識の木曜日:センサー付のLED電球がデザインを変える

とあるところで紹介されていて
へぇ、こんなLED照明があるのかとびっくり。

LED照明 DL-L60AV(シャープ)

電球単体で調光も光の色も変えられるLED電球です。
これならば電球を替えるだけで普通の器具が
調光可能な照明に早代わりするというわけです。

光源自体が小さいことなどから
電球自体に調光装置を組み込むことが出来たのでしょう。
ならば将来的には人感センサーや明るさセンサー
あるいはタイマーを組み込んだLED電球というのも出来そうです。

現状ではセンサー付の照明を買おうとすると
デザインの種類が限られてしまいますが、
このセンサーが組み込まれた電球を使えば器具は
どんなものでもOKとなります。

例えばアンティークな照明をセンサー付の照明にすることも可能です。
また、防犯ライトはデザイン的にあまりかっこいいものがありませんが、
センサー付の電球を使えば器具自体はかっこいいものから選べるわけです。

LED照明は省エネや長寿命化だけでなくデザイン的にも
大きな革新を生み出すことになりそうです。





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2009年11月11日水曜日

けんちく日記の水曜日:社宅利活用、京都府庁旧本館利活用、吹田観光ガイドブック

●7日、マットシティの末村さんとE社宅利活用の打ち合わせ。

このプロジェクトでは
建物のリノベーションに加えE社社宅のキャクラクタライズや
ここに住みそうなターゲットに向けての
ライフスタイル提案まですることを考えています。

ただ建物綺麗にするだけではダメ。
それ以上のこと、もっと大切なことを提案する、
それが吉永建築デザインスタジオです。
やることいっぱいだぁ!


●9日、京都府庁で府庁旧本館の利活用会議。

昨日ブログで書いたとおり
今年度もECHOTOURを開催することを正式決定しました。

昨年度は市民有志という体裁だったのですが
今年度は府が春の一般公開のための実行委員会を立ち上げて
その中にANEWALGALLERY+吉永建築デザインスタジオが加わるという形になります。

これで府への事務上の手続きが楽に。
一方で勝手に突っ走れなくもなるので
早めにやりたいことを決めておかねば。
メディアへの告知も早め早めに。

ということで
2010年3月末から4月頭にかけて京都府庁旧本館にて
アートイベントECHOTOUR10を開催しますので、ぜひお越しください。


●10日、吹田観光ガイドマップの打ち合わせに参加。


ゲラをチェック。おぉ、できてるできてる。
世界初(多分)の団地観光マップも!




12月には吹田市の観光インフォメーションや書店で販売される予定です。
お楽しみに!


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2009年11月10日火曜日

けんちく紹介の火曜日:京都府庁旧本館ECHOTOUR09

昨日は横浜市の建物の利活用のことについて書きました。

今日は吉永建築デザインスタジオが手がけた
古い建物の利活用を一つ紹介しましょう。


今年3月23日~29日、京都府庁旧本館にてアートイベントECHOTOUR09を
ANEWALGalleryと協同で企画・運営しました。

庁舎として開放されているため
重要文化財でありながらいつでもウェルカムな旧本館ですが
京都府民すら滅多に足を踏み入れないというのが現状。




そして普段は会議室としてしか使われていません。


タイムスリップしたような正庁も滅多に使われていません。
こんなに立派な部屋がもったいない!



もっとその魅力を知ってもらいたい。
そして、市民活動に活用してもらいたいという京都府の依頼に
旧本館を会場にしたアートイベントを企画することにしました。


披露される作品やパフォーマンスは、
アーティストたちが旧本館から感じたインスピレーションを
モチーフにした新作をメインとして、
どこにどのように展示するかを最大限アーティストに委ねました。




まさに桜の開花に呼応するかのように
旧本館と響きあったアートとパフォーマンスが満開となりました。








お客さんにもアーティストとして参加しもらうため
携帯で撮った旧本館のお気に入り写真をその場でプリントして
展示しました。




…そんなECHOTOURは今年度も開催です。
府庁旧本館春の一般公開が行われる
2010年3月末から4月頭にかけて開催します。
内容や正確な日時が決まりましたらおって
お知らせいたします。ぜひお越しください。



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2009年11月9日月曜日

コラムの月曜日:横浜市の建物利活用に思うこと

横浜市の古い建築の利活用事例をマットシティの末村さんと
視察に行ってきました。

横浜市では
さまざまな種類の建物がさまざまな人々によって
その特性にあった新たな使われ方がされていました。
そしてそれぞれ無理なく落としどころがはっきりしている。
これは見事。

いわゆる近代建築から


建物と建物との間を利用したカフェ


倉庫、


もとは労働者向けの簡易宿泊所、


そして元娼婦街まで、



これらの活動に大きく関わっていたみかんぐみさんに
お話をうかがうと「コーディネートした横浜市はすばらしい!」とのことでした。

もちろんNPOなど運営者の尽力もあるのでしょうが、
彼らが思いっきり振舞えるように陰になり日向になり
そして軸をぶらさないで行政がバックアップしてきたこと。
それが横浜市の建築の利活用の成功と港を含めた
まちの活性化につながっているのだと感じました。

横浜に負けず劣らず建築遺産が充実している大阪でも
水都関係にかけるお金を建物の利活用に向けてくれれば、
継続的に賑わいが保てるのではないかなと残念に思います。

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2009年11月8日日曜日

建築家 吉永健一 メディア出演・掲載歴

2010年
朝日放送「NEWSゆう+」ビデオ出演、取材協力
テレビ東京「空から日本を見てみよう」ビデオ出演、取材協力
建築ジャーナル3月号『大阪ジャンクションツアーレポート』寄稿
建築ジャーナル5月号特派員レポート寄稿
都市chubu no12取材協力
MeetsRegional8月号「ココロの行きつけ手帖。」に寄稿

2009年
共同通信 団地に関する記事に取材協力
商工ニュースたかつき 『会員さんズームアップ』掲載
大阪ガスエネルギー・文化研究所機関紙「CEL」88号
 『団地は恋人-団地マニアにみる団地の愛で方』寄稿

朝日新聞朝刊「日曜ナントカ学」『団地がふるさとになった』取材協力
ケーブルテレビK-CAT「かんさいすきま情報社」ビデオ出演
京阪神エルマガジン社「Meets Regional」5月号 『北摂団地ベスト5ガイド』寄稿
企業組合建築ジャーナル「建築ジャーナル」4月号 [キョート*ダンメンロシュツ]寄稿
NHK大阪「ニューステラス」ビデオ出演
毎日新聞朝刊くらしナビ 取材協力
京都新聞、朝日新聞、毎日新聞「ダンパクF」について 取材協力

2008年
CASABRUTUS 団地対談出演
NHK「もっともっと関西2」出演
KBS京都テレビ「谷口な夜」ビデオ出演
東海テレビ「スーパーサタデー」ビデオ出演
産経新聞夕刊「団地今昔物語」取材協力
讀賣新聞「団地ふたたび」取材協力
讀賣テレビ「大阪ほんわかテレビ」ビデオ出演
エクスナレッジ社「建築家と考えるセカンドハウス」計画案掲載
企業組合建築ジャーナル「建築ジャーナル」11月号『私のお宝』寄稿
K-mix静岡FM「K-MIX キャラメルポケット」電話出演

2007年
新建築「住宅特集」6月号
 『大阪・アート・カレイドスコープ2007-大大阪にあいたい』レポート寄稿

MBS「VOICE」ビデオ出演
TBS「NEWS23」ビデオ出演
週刊文春 コメント掲載
NACK5「NACK AFTER5」電話出演

2006年
KBS京都テレビ「京都!ちゃちゃちゃっ」 出演
パソコンテレビGyao 「NEWS Gyao」にビデオ出演
企業組合建築ジャーナル「建築ジャーナル」3月号
 『「気持ちいい」に基づく合理性・沢田マンション』寄稿


2005年
KBS京都テレビ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」 出演
NHKBS2「熱中時間」 出演
高校生向け情報誌「ドリコムニュース高校生」4月号 インタビュー掲載
関西版ぴあ5月9日号 [Common Cafe]掲載
柴田書店「cafe sweets」[Common Cafe]掲載

2004年
KBS京都テレビ「谷口な夜」ビデオ出演
就職情報誌「salida」12月27日号 天職ゲッターズ インタビュー掲載

2003年
ワールドフォトプレス「Memo男の部屋」 [キョート*ダンメンロシュツ]掲載

2002年
第一プログレス住宅誌「lives」vol3 [ハイツヤマザキ]掲載

2009年11月7日土曜日

けんちく日記の土曜日:職業体験実習で中学生がやってきました

木曜、金曜と地元の中学生二人が私の事務所に職業体験実習でやってきました。



学生がお互い交代で施主役と建築家役をして、
施主役の“こんな家を建てたい”という要求に対して
建築家役がプランを考えるということをしてもらいました。

二人とも体育会系のクラブに所属しているので
地下に野球場(!)や25mプールを希望。
どんだけ金かかるねんというところですが
二人の年収は6000万円と2億円ということになっているのでOKです(笑)。



さすがに設計事務所での実習を希望しただけあって
勘がよく半日でヒアリング、設計、図面作成まで済ませました。
二日目の模型はさすがに苦戦していましたが、きちんと完成させました。
これは下手な建築学生よりうまいんじゃないか(苦笑)



数年前から施主が間取りソフトや
3Dソフトで案をつくって持ってくるケースが出始めました。
中学生でこのレベルまでできるとなると
ただクライアントの要望を構造的に問題なく
予算内にまとめるだけではプロの設計者として
成り立たなくなるのではと思います。
そして、それ以上の何かを提示できることに
建築家の存在意義があるのだろう、と再認識した二日間でした。



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2009年11月6日金曜日

おしらせおすすめ金曜日:毎日新聞記事掲載、デメキンデザインニュース

●11月2日毎日新聞朝刊11面くらしナビにコメントを寄せました

月曜のブログでもお知らせしましたが
11月2日毎日新聞朝刊11面くらしナビは団地特集。
住むには団地がいいよというわたしのコメントと
プロジェクトD住み団メンバーの団地自宅自慢が載っています。
毎日jpでも紹介されています
うちのこだわり:団地が僕らの原風景

この記事では「若い世代に(旧公団)団地はマッチする」
という点を特にアピールしてもらいました。

緑に囲まれた質素ながらも快適な暮らしがしたい!と思う人たちに
旧公団団地は感覚的にヒットすると思うのです。
この記事はその実例が掲載されていますので
ぜひごらんいただき団地のイメージを変えるきっかけに
していただきたいと思います。

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デメキンデザインニュースを更新しました。

デメキン No.0062


数回シリーズでアノニマスデザインについて話し合います。


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2009年11月5日木曜日

けんちく知識の木曜日:アポなしの営業さんへ

今週はメーカー営業さん向けの知識を。

私の事務所には建材や住宅設備メーカーの方が宣伝に来られますが、
アポなしの場合は面会はもちろんカタログも受け取らないことにしています。
そしてアポを取ってくれたら会うと約束します。

そのように対応するわけは
営業さんに対応するために作業を中断したくないことと
話を聞くならきちんとそのための時間をとってのぞみたいからです。

アポなしで話を面会してくれる設計事務所もあるでしょう。
しかし、急に出向いても対応してくれるということは
その設計事務所は暇ということです。仕事が少ない
ところに宣伝しても効果は薄いですよね。

仕事がたくさんある事務所でも面会してくれるところはあるでしょう。
しかし、その場合対応してくれるのは作業から離れても
仕事に支障がない下っ端の社員であることが少なくありません。
これも同じ時間を掛けたとしても効果が薄いですよね。
実際、私が設計事務所にアルバイトしていたときに
設計スタッフがみな出払っていたので学生であった
私が対応したことがありました。もちろん学生ですから
実務レベルになるとどんなに話をされてもちんぷんかんぷんです。

設計事務所に対して効果のある営業活動をしたいなら、
きちんとアポをとることです。それなりの
立場の人が必ず話を聞いてくれます。ときには
“明日●●社が来るけど何か聞いておくこととか頼むことあるかな?”と
社内にふれまわってくれることもあります。

ここまでくれば闇雲にアポなしでまわるより
アポをとってあえる確率と話の密度を高く濃くする方が
営業としては効果が高いことはお分かりいただけると思います。

そしてこのことに気がつかないトンチンカンな会社とは
付き合いたくないと思っています。

当事務所にお越しの際は必ずご連絡を。


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2009年11月4日水曜日

けんちく日記の水曜日:けんちくの手帖、とびらプロジェクト、ソウコラヘン

●31日
友人たちと共同で主宰している建築イベント「けんちくの手帖」に参加。
今回のゲストは卒業制作で長屋をカフェにするリノベーションを手がけ、
卒業後そのままカフェ営業を続けているRcafeの藤井さん。



「人がいてこその空間」という言葉はよく使われる言葉だけども
中崎町を代表するカフェを作った藤井さんの口からだと説得力がある。

藤井さんの夢は
「カフェなんてなくて住む世界をつくること」(?!)なのだとか。
日常の疲れを癒すためにカフェがあるのだとすると、
カフェなど要らないほどにみんなが元気な空間を
世の中に広げること、それがもっともポジティブ。
その日まで藤井さんの挑戦は続く。




●1日
とびらプロジェクトの設立総会に参加。

ある設計のコンテストで実施案に選ばれたものの
クライアントの都合で中止となったティーハウスの提案を
何とか実現させようというプロジェクト。
その動機は“この案、実現したら絶対おもしろいぜ。”という極個人的なもの。
まずはこの建築を建てたいと思う施主を探す。
“そんな人おるんかなぁ”と思うかもしれないけど
NHKの「熱中時間」でも示されているとおり
パーソナルな思いも突き抜けると社会化する。そして社会を動かす。
団地もしかり。

これが実現して「表現者が自ら表現の場所を確保する」の
建築版となることを期待する。

●3日
神戸新港地区の近代建築と倉庫群を会場としたイベント
ソウコラヘン」へ。


旧生糸検査所の見学。
将来アートセンターに改修する計画があるのだとか。
それをアピールするように巨大な体育館のような荷物受取場で
ダンスの公演が開催されていました。
床が木なのでダンスにも使える。そしてアコースティック音が
適度にライブに響く。たしかにホールとしてもよい空間。



つぎに新港地区の倉庫街探訪。
東京タワーを設計した内藤多仲やダイビルを設計した渡辺節が
設計したものもあり、たかが倉庫とあなどれないかっこよさ。
新港地区見所満載です。神戸観光はもう少し港まで足を伸ばしてみよう。




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2009年11月3日火曜日

けんちく紹介の火曜日:団地啓蒙チームプロジェクトDとは?

昨日は私の団地啓蒙活動についてお話しました。

今日は私も関わっている
団地啓蒙チームプロジェクトDについてお話しましょう。

団地啓蒙チーム「プロジェクトD」は団地の再評価・再活用のため、
その魅力を広く社会に知らしめる活動を行うことを目的として、
全国団地愛好家のカリスマたち数名によって2007年結成されました。

おりしも各メディアが“団地”を取り上げ始めた時期。
プロジェクトDはメディアの団地特集への出演・取材協力、
写真集の出版、DVDの監修協力、「団地BAR」の運営、
『ダンパク~大団地博覧会』をはじめ団地イベント開催など、
ブームと中心になって活動してきました。

「プロジェクトD」のミッション、それは
“団地を一過的なブームから継続的な「文化」にする”こと。

例えば現在の京町家がそうであるように、その魅力と価値が社会的に認知され、
法的・経済的になるべく無理なく有形無形に継承されていくことを目指しています。
そして都市に住むわたしたちのすまいの選択肢の一つに
団地がごく自然な形で加わったとき「プロジェクトD」は
その社会的役目を静かに終え、
一愛好家として団地を見守り続けることとなるでしょう。

その日がくるまで「プロジェクトD」は啓蒙活動を続けていきます。

ブログ:プロジェクトD(団地情報総合サイト)


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2009年11月2日月曜日

コラムの月曜日:団地はホントにいいんだってば

まずはお知らせ。

今日2日の毎日新聞朝刊11面くらしナビは団地特集。
住むには団地がいいよというわたしのコメントと
プロジェクトD住み団メンバーの団地自宅自慢が載っています。
毎日jpでも紹介されています
うちのこだわり:団地が僕らの原風景

この記事では「若い世代に(旧公団)団地はマッチする」
という点を特にアピールしてもらいました。

緑に囲まれた質素ながらも快適な暮らしがしたい!と思う人たちに
旧公団団地は感覚的にヒットすると思うのです。
この記事はその実例が掲載されていますので
ぜひごらんいただき団地のイメージを変えるきっかけに
していただきたいと思います。


また先月18日、そんな団地のよさを体感するイベントを
吹田市の千里山団地にて開催しました。

ダンパクF~大団地博覧会in千里山団地
見学会あり


写真、模型展あり


トークショーあり


当日の詳しい様子はこちらをご覧ください→


そして、先月27日東京津田ホールで開催された
UR都市機構(旧公団)の研究報告会にて
「団地をブームから文化へ-団地愛好家たちの団地再活性化貢献への可能性」
と題し、団地のよさを見直すプロジェクトDの活動と
好んで団地に若い世代が住もうとしている実例を紹介してきました。

“目からうろこが落ちました”
“こんなに(公団)団地のことが好きな人がいるとは驚きです”
と、URの方々にも評判は上々。
VIVA公団なわたしの言葉はURの人たちを勇気付けたことでしょう。

どちらかというとネガティブな報道がされがちなURですが、
そのために半世紀にわたる素晴らしい実績も否定されてしまうのは
わが国の住宅の快適さを考える上で大変もったいないことです。

さらに団地はいいよ、というこの活動、
発展させていきたいと思います。


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