団地らしくリノベするために床は無垢のフローリングを選ぶといいでしょう。
団地の床材というと塩ビシートなど人工的なものを想像しがちですが、団地が生まれた昭和30年代はまだ工業製品がないもしくは高価であったため、むしろ手作りの材料が多く使われました。窓は木製サッシ、壁は左官塗そして床は無垢のフローリングです。
今では合板の表面に木の模様をあしらったシステムフローリングが安価で取り扱いが楽なので一般的ですが、当時はまだ販売されていなかったため無垢フローリングの方が一般的でした。古い団地の床の塩ビシートをはがすと下から無垢のフローリングが顔を出すこともしばしば。キッチンでは汚れが取りにくい無垢フローリングは敬遠されたのでしょう。後に高級な仕上げになることを知らず…。