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2021年2月11日木曜日

型板ガラス|団地リペアのために残しておきたいディテール2

前回からの続き

「団地らしく」改装するために残しておきたいもの。今となっては生産が終わって手に入らないもの。型板ガラスはその一つです。


すりガラス調のタイプは今でも使われていますが、写真のような模様のタイプはいまではほとんど生産されておらず大変貴重なものです。アンティークショップや古材屋でデッドストックを買うことはできますがほしいサイズのものを手に入れることはとても難しいです。



向こうがゆらゆらとしたモザイク状にみえるこの感じはこの型板ガラスでしか出せません。間取りや扉を変えるためにそのまま残せなくても場所を変えて使用するのも手でしょう。残っていればぜひ生かしたいものの一つです。













2021年2月4日木曜日

人造石研ぎ出し|団地リペアのために残しておきたいディテール1

 団地の良いところを生かしながら仕立て直す「団地リペア」を前回の記事で提案しました。新金岡団地で取り組んだ『しんかな団地リペアプロジェクト』では、今の時代だからこそあえて「団地らしく」改装することを意識しました。

竣工当時の雰囲気を残しまだ使える仕上げや金具については多少傷んでいても清掃や補修を施してそのまま使っています。そのほとんどがすでに生産が終わって手に入らなかったり、今となっては作れる職人が少ないなど貴重なものばかり。博物館級のものをうっかり壊してしまうなどなんとももったいない。そんなぜひ残しておいてほしいディテールを紹介しましょう。その筆頭は浴室への上がり框に使われている人造石研ぎ出しです。


昔は公園の滑り台でよく見かけられました。上がり框は濡れた足で何度も踏まれる個所ですので丈夫で水に強い必要があります。石が最適ですが高価なので代わりに採用されたのがセメントを固めて作られた人造石研ぎ出しです。セメントそのままでは味気なく耐久性も劣るので色を付けたセメントを使用し中に細かい石を混ぜ込んでいます。その表面を磨きこむと自然石のような質感が出てきます。

水に強く高級感もある人造石研ぎ出しは団地が建設された当時は盛んに作られましたが、手間がかかることから使われなくなりました。今あえて作ろうとするとできる職人も少ないですし既製品を使うより高価になります。そんな人造石研ぎ出しですからそのまま使わない手はありません。部分的に欠けていることはありますが補修可能です。ぜひそのまま残してお風呂に入るたびそのふみ心地を楽しんでください。