町田の団地リペア(団地リノベーション)の竣工状況について、今回は洗面所についてご紹介します。
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| リノベーション後 |
洗面器と鏡収納のみのシンプルな構成とし、必要な収納としてオープン棚を設けました。収納をオープンにすることで、小さいながらも狭さを感じない空間に仕上げています。なお、洗濯機置き場はキッチン横に配置しました。
町田の団地リペア(団地リノベーション)の竣工状況について、今回は玄関周りについてご紹介します。
大きく変えたのは玄関収納です。既存の玄関収納の扉を取り外し、オープン収納に変更しました。下駄箱を置く必要がないので玄関がひろびろと使えます。
靴だけでなく、傘や上着も収納できるよう工夫し、目隠し用にロールカーテンも設置しています。棚は自由に高さが変えられるので、将来入れるものが変わっても柔軟に対応できます。
さらに、玄関と洗面所の間には新たに扉を設けています。改修前はカーテンで仕切る形でしたが、空間がオープンすぎる点や、冬場の寒さが課題となっていました。今回のリノベーションでは、玄関を適切に区切ることで、温熱環境と使い勝手の両立を図っています。
| リノベーション前 |
町田の団地リペアの竣工状況について、今回は仕上げ関係についてご紹介します。
床は、既存のフローリングの上に新たに防音フローリングを重ね張りしています。この工法では、フローリングの厚み分だけ床が高くなるため、既存の建具が使えなくなったり、鴨居に頭をぶつけやすくなったりするケースがあります。しかし本住戸では、もともと建具と床との間に十分な余裕があり、鴨居の高さも比較的高く設定されていたため、こうした問題は生じませんでした。
壁はビニールクロスを張り替え、巾木は既存のものを塗り替えて再利用しています。天井についても、既存の塗装を塗り替えました。既存建具は、壁と同色に塗り直す案も検討しましたが、素材の特性上、しっかり塗装が乗らないと難しいと判断し、元の色のまま活用しています。
町田の団地リペアの竣工状況について、今回は2つの寝室をご紹介します。
DKに隣接する寝室では、かつて押し入れがあった部分の壁を取り払い、南北に風が抜ける通り道を新たにつくりました。
この団地では、バルコニー側の南向きの部屋にはエアコンを設置できますが、北側に位置するDKには設置ができません。そこで、風の通り道を確保することで、寝室に設置したエアコンの空気をDKへ導き、夏の暑さや冬の寒さをやわらげる工夫をしています。何より、家全体に奥行きと広がりが生まれる点が大きなメリットです。
他の部屋とは独立した位置にある主寝室は壁紙を張り替え、一面だけ色を変えることでアクセントウォールを設けました。空間にメリハリが生まれ、シンプルながらも個性のあるインテリアに仕上がっています。
町田の団地リペアの竣工状況について、今回はキッチンをご紹介します。
キッチンユニットは、シンク・コンロ・吊戸棚ともに改装前のものをそのまま活用しています。お客様の暮らし方からすると、よりコンパクトでも問題ありませんでしたが、状態が良好であったこと、また撤去や交換にかかる費用を踏まえ、既存の設備を再利用する判断に迷いはありませんでした。なお、換気扇のみ壁付けのプロペラ扇からシロッコファンへと交換しています。
また、キッチンと玄関の間にあった出入り口は塞ぎ、そのスペースを洗濯機置き場として活用しています。洗面所に設置するとかなり窮屈になるため、排水経路を確保しやすいこの位置を選びました。
工事が完了しました。
引渡し予定日の約1週間前に、お客様立会いのもと竣工検査を行いました。
ごく一部に塗装の剥がれや壁紙の隙間といった軽微な不具合が見られましたが、全体としては良好な仕上がりでした。
指摘箇所の補修を終えたのち、いよいよお客様へのお引渡しとなります。
かつて南北を塞いでいた壁には新たに開口を設け、風が通り抜けるようにしました。エアコンを使う季節には空調効率を考えて扉を閉められるようにしています。引き込み戸を採用することで、開け放したときは扉の存在を感じさせない、すっきりした印象になりました。
内装の下地(骨組み)の工事が進んでいます。
今回のリノベーションでは、配線や配管の多くが露出しています。これは、過去の改装時に露出していたものに加え、今回の設備位置の変更に伴って新たに露出するものもあるためです。
理想をいえば、壁や天井をふかしてすべてを隠したいところですが、その分の費用が必要になります。コストを抑えるため、今回は一部の露出を許容する方針としました。
いよいよ工事が始まりました。最初の工程は解体工事です。
今回のリノベーションでは、工事費を抑えるため解体範囲をできるだけ小さくしています。壁や床の多くは残して再利用する方針です。
一部フローリングにふわふわした箇所があったため、撤去して下地の状態を確認しました。幸い大きな傷みはなく、必要に応じて補強を加えたうえで再利用できそうです。
巾木を外したところ、北側の壁に断熱材が入っていることがわかりました。当時はまだ壁断熱が一般的ではなかった時代ですが、この団地は先進的な知識で建てられていたことがうかがえます。断熱材も大きな劣化は見られなかったため、そのまま活かすことにしました。
解体によって隠れていた配管の様子も確認できました。設計段階での想定どおりで、おおむね計画通りに工事が進められそうです。
解体が終わった部分からは、新たに下地を取り付け始めています。キッチンから玄関へ抜ける出入り口は塞ぎ、洗濯機置き場に変更する予定です。
さらにこのタイミングで、お客様にも現場にお越しいただき、フローリングや壁紙の色を打ち合わせしました。全体として明るい木目調で統一する方向となり、完成後の空間が楽しみです。
工務店に見積を依頼したところ、残念ながら予算をオーバーしてしまいました。そこで、原案をもとにいくつかの『減額案(コストダウンの工夫)』を検討しました。
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| 見積時の案 |
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| 減額を反映した最終案 |
もっとも大きな変更点は、「寝室とリビングの間の壁と建具を撤去せず、そのまま残す」ことです。これにより、解体費用や新しい建具を設置する費用を抑えることができます。開放感は現設計よりやや弱まりますが、それでも十分な広さがあります。むしろ寝室は壁で囲われていた方が落ち着くというメリットもあります。
次に、寝室とダイニングキッチン(DK)の壁面収納をすべて無くし、代わりにDK側に棚だけを設けることにしました。扉や壁を設置する費用を削減でき、シンプルながら使いやすい収納計画になります。
さらに、既存の扉や状態の良い壁紙、便器などを再利用しました。
このように大きな変更点に加えて細かな調整を行い、さらに若干の予算を追加することで、ようやく計画に目途を立てることができました。
リノベーションやリフォームで予算オーバーに直面した際には、「壁や建具を残す」「収納を簡略化する」「既存の設備を再利用する」といった工夫が有効な減額方法となるのです。
間取りの打ち合わせの中ではLDKと寝室をどこに設けるかも議論になりました。
元の間取りは下記のとおり。現LDK左手の洋室のどちらを寝室として残し、どちらを現LDKにくっつけるかが選択肢となります。
現地調査をもとに、リノベーション用の間取り図案を作成しました。
まずは、もとの間取りをご覧ください。
今回のプランでは、LDKと隣接する部屋の壁を、構造が許す限り取り払うか、フルオープンできる建具で仕切ることで、竣工当時の団地ならではのおおらかな空間のつながりを取り戻すことを目指しました。
キッチンユニットは既存のものをそのまま活用し、位置も変更していません。
また、洗面所と玄関の間には新たに扉を設置し、洗濯機置き場はキッチン横に設けています。