2024年11月13日水曜日

町屋リノベーション工事プロセス|地下室はこどもの遊び場に

大正時代築の町屋リノベーション完成の様子の紹介。今回は最終回、地下室です。

リノベーション前 地下室

リノベーション前 地下室

リノベーション前

この町屋ではかつて商売をしていた関係で倉庫や作業場のために地下室が設けられていました。改装直前は商売の道具がそのままでなにも使われていない状態でした。ここを使えるようにすることがこのリノベーションの最大の目的でした。





土に接する壁に防水と断熱を施したうえ、仕上げをしなおしました。そのためレンガの壁の多くは隠れてしまいましたが防水に関係ない箇所はレンガのままとしてインテリアのアクセントにしています。

湿気がこもらないように換気扇を設けました。通常の換気扇では結露を誘発する可能性があるので熱交換式の換気扇を設置しました。これに加えてエアコンの除湿運転をすることで湿気による結露やカビの発生を防いでいます。

先日、このお宅を訪問しました。地下室はこどもの遊び場になっていました。天井高が低い分、エアコンが効きますし何より子供にとっては隠れ家感がたまらないでしょう。大正時代の世代から受け継がれたこの町屋がこれからの世代に幸せに住みこなされることを祈ってやみません。



2024年11月6日水曜日

町屋リノベーション工事プロセス|車庫は未使用スペースを活用

大正時代築の町屋リノベーション完成の様子の紹介、今回は車庫です。

リノベーション前 車庫、事務室

リノベーション前

この町屋ではかつてお店もやっていました。その名残で事務室と車庫のスペースが未使用のまま残されていました。このスペースを本格的な車庫と浴室、洗面脱衣室にあてました。

リノベーション後 車庫

リノベーション後 1階平面図

壁、天井は不燃の仕上げに更新し、床も車が乗っても大丈夫な塗装を施しました。汚れやすいので真っ白ではなくグレー色でコーディネートしています。


2024年10月30日水曜日

町屋リノベーション工事プロセス|元和室は落ち着きのある主寝室に改装

大正時代築の町屋リノベーション完成の様子の紹介、

今回は主寝室です。

リノベーション前 2階和室

リノベーション前 2階平面図


2階の元和室は客間としては重厚な雰囲気があってよかったのですが、普段使いには広くて重々しすぎました。そこで一部をウォークインクローゼットとし、洋室の寝室に設えなおしました。

リノベーション後 2階主寝室

リノベーション後 2階平面図

以前の落ち着いた雰囲気を残すためフローリングと建具は落ち着いた濃いブラウンを選び、構造上残す必要があった梁と柱は化粧を施して表しにしました。おかげで明るいながら落ち着いた寝室となりました。



2024年10月22日火曜日

町屋リノベーション工事プロセス|物置小屋が和室に変身!

大正時代築の町屋リノベーション完成の様子の紹介。

今回は倉庫を改装した和室です。

リノベーション前 倉庫

リノベーション前 平面図

元たくさんあった和室はほとんど洋室に変えてしまったのですが、1室だけ小さく和室を設けることにしました。親戚が来た時の寝室を設けたかったのと、元の和室で使われていた設えを移設するためです。場所は元は倉庫となっていたところです。

リノベーション後 和室(元倉庫)

リノベーション後 平面図

他の部屋から離れているし、その小ささが和室のスケールにちょうどいい感じでした。元あった床の間はそのまま移設しました。欄間の透かし彫りも壁の装飾に転用しました。3畳まで天井も低く茶室のような空間となりました。



2024年10月16日水曜日

町屋リノベーション工事プロセス|空間の贅沢感、使い勝手ともゆったりとした玄関

大正時代築の町屋リノベーション完成の様子の紹介。

今回は玄関です。

リノベーション前 玄関

リノベーション前 平面図

リノベーション前には住宅にしては大きい玄関がありました。かつてここに店舗があったことの名残なのですが、もうこんなに広い必要はありません。ただし扉を開けてすぐ家の中が見えるのは避けたいですし、ベビーカーなどを置く必要があったのでやや広めの玄関に設えなおすことにしました。

リノベーション後 玄関

リノベーション後 平面図

幅は狭めつつ、間口はそのままになるよう玄関を設えなおしました。天井をなるべく高くとるために切妻屋根のように上げています。前面道路から見えないようにかつ、明かりを取るために間口いっぱいに高窓を設けています。

たたきの部分を大きくとって、ベビーカーや三輪車など部屋に持ち込めないけど外に置いておくわけにはいかないものを置くスペースを確保しました。突き当りにはたたきからも使える玄関収納を設けています。靴のほか、ちょっとした上着なども入れられるようにしています。

空間の贅沢感、使い勝手ともゆったりとした玄関となりました。






2024年10月9日水曜日

町屋リノベーション工事プロセス|明るく重厚なキッチン

大正時代築の町屋リノベーション完成の様子の紹介。

今回はキッチンに注目しましょう。

リノベーション前 キッチン

リノベーション前 平面図


1階を大きなLDKに改装したことに伴い、壁に向いていたキッチンをリビングの方に向けたペニンシュラ型に変更しました。これでリビングの様子を眺めながら料理ができるようになりました。

リノベーション後 キッチンからリビングを眺める

リノベーション後 平面図


キッチンユニットはタカラスタンダードのレミューです。ホーロー製なので見た目だけでなく建付けもがっちりして重厚感があります。この建物にふさわしいキッチンではないでしょうか。背面にも同じシリーズで収納を設け統一感を図りました。


ハイサイドライトはそのまま生かしているため、建物の奥ながら明るいキッチンとなりました。