間取りの打ち合わせの中ではLDKと寝室をどこに設けるかも議論になりました。
元の間取りは下記のとおり。現LDK左手の洋室のどちらを寝室として残し、どちらを現LDKにくっつけるかが選択肢となります。
大阪府北摂高槻市で建築設計事務所を主宰している建築家です。
たのしくためになる建築をつくることがわたしのミッションです。
間取りの打ち合わせの中ではLDKと寝室をどこに設けるかも議論になりました。
元の間取りは下記のとおり。現LDK左手の洋室のどちらを寝室として残し、どちらを現LDKにくっつけるかが選択肢となります。
現地調査をもとに、リノベーション用の間取り図案を作成しました。
まずは、もとの間取りをご覧ください。
今回のプランでは、LDKと隣接する部屋の壁を、構造が許す限り取り払うか、フルオープンできる建具で仕切ることで、竣工当時の団地ならではのおおらかな空間のつながりを取り戻すことを目指しました。
キッチンユニットは既存のものをそのまま活用し、位置も変更していません。
また、洗面所と玄関の間には新たに扉を設置し、洗濯機置き場はキッチン横に設けています。
町田の団地リペアの改装前の様子をお伝えしましょう。
元の間取りは3LDKです。
私たちの事務所は大阪にありますが、今回ご依頼いただいたのは東京は町田市でのお仕事。実は、関東でのプロジェクトは初めての経験でした。
ご予算が限られるなかで、品質を落とさずにご希望を実現するためには、出張回数を減らす工夫が必要でした。
そこで設計については、細部まで図面を描くのではなく「デザイン監修」という形をとりました。そして工事監理は、要所となるタイミングにしぼって現場に足を運ぶことにしました。具体的には、
工事が始まる直前
設備の配管が終わったとき
仕上げ工事が始まる直前
工事が完了したとき
の4回です。
この方法によって、余分なコストをかけずにクオリティを確保し、安心して工事を進めることができるはず。「遠方の事務所にお願いして大丈夫だろうか?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あきらめる必要はありません。ご希望に合わせた形で、安心してお任せいただける体制を整えています。
町田の団地リペアは、お客様が団地を探し始めたところからご一緒しました。
地元に詳しいお客様が、不動産会社を通じて候補をいくつか絞り込み、私は図面や管理組合の資料を確認。希望のリノベーションができるか、購入価格と工事費を合わせて予算内におさまるかなどを一つひとつ検討していきました。上京してお客様と一緒に内覧することもありました。
立川、国立、町田の物件を見比べ、駅からの距離や利便性、価格、予想工事費を総合的に検討した結果、町田市内の分譲団地に決まりました。物件探しからここまで、約3か月。いよいよ設計のスタートです。