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2009年6月22日月曜日

けんちくコラムの月曜日:建築で「日常の面白さを見つけること、伝えること、活かすこと」 =ポテクリ その9

先週までポテクリ=ポテンシャルクリエーションについて
8週にわたってお話してきました。
今週はそのまとめのお話です。

ポテクリには3段階の仕事があります。

1:対象となる建築をリサーチすること
        ↓
2:リサーチからポテンシャルを発見すること
        ↓
3:ポテンシャルを生かすためのアクションを起こすこと

わたしがポテクリと自ら呼んでいる活動にはかならず
この三つがセットになっています。

このブログをずっと読んでいる方はもうお気づきだと思いますが、
「築き/気づき」のうちの“気づき”がまさにこれにあたります。
特に大事な三番目は気づきを築きに移行させる作業にあたります。
それはリフォーム、リノベーションというかたちで行われることもありますが、
ダンパク」のようなイベントや「市街地住宅研究会」のように
本にまとめるという形でも行われます。

前者のほうがもちろん理想的なのですが
ハードルが高い分ポテンシャルが生かせず
望まれない形で改修されたり
壊される運命をたどることも少なくありません。

そのまえに後者の方法=イベントや本という形で
その価値を世に知らしめれば、後に理想的な形で
リフォームやリノベーションが行われるようになるでしょう。
条件が整えば工事をしなくても古い建物の価値をあげることが
可能でしょう。

言葉によるリノベーション
=工事をしないリノベーション
=ポテクリ

なのです。


大阪府北摂高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→

2009年6月8日月曜日

けんちくコラムの月曜日:建築で「日常の面白さを見つけること、伝えること、活かすこと」 =ポテクリ その6

先週の続き

もう5年になりますが、友人たちと建築のトークショー
けんちくの手帖」を主催しています。




建築や町のまだ世に知られていない魅力を伝えること、
そしてそれに関わる人たちや活動を世にひろめること
このイベントの目的です。





“建築”のイベントながら
お客さんの半分から3分の2が建築業界外のひと
ということもこのイベントの特徴で
建築の魅力を世に伝えるというミッションは
十分達成できているようです。



建築に関わるひとや活動の面白さを世の中に伝えること
これもポテクリの仕事のひとつです。




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2009年6月1日月曜日

けんちくコラムの月曜日:建築で「日常の面白さを見つけること、伝えること、活かすこと」 =ポテクリ その7

前回の続き



現在、吹田市役所の有志の方からの呼びかけで
千里ニュータウンの団地(おもに吹田エリア)の再評価の活動を始めています。

千里ニュータウンの団地のいくつかは建て替えの話が迫っています。
それは時代の流れなのかもしれないけども、その環境のよさが
全くかえりみられないでシラッと建て替えられてしまうのは
なんとも忍びないことです。

そこで少なくとも今の現状の記録を残すことは出来ないかと
各所に協力を求めているところです。いまのところ
団地マニア、アーティスト、大学そして吹田市立博物館を巻き込んでの
プロジェクトを計画中です。

きちんと記録をとって建物の価値を世の中に認知させること
これもポテクリの役割のひとつです。



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2009年4月23日木曜日

【近代化遺産】ポテクリ、軍艦島パラドックスへの挑戦


「日本の高度成長を支えた炭鉱の島。当時の暮らしぶりを思い起こすとともに、建物の風化の過程を見てほしい」(軍艦島、一般公開始まる=炭鉱閉山、35年ぶり-風化の歴史、観光に・長崎市:時事通信社記事より)
ということで、ある筋には聖域と憧れの地であった軍艦島が
ついに観光での上陸が可となりました。

「炭鉱」「昭和レトロ」「廃墟」・・・見事に三つのツボをついてますね。
来島者年間二万人を見込んでいるのだとか。


さて、20年前に当時の所有者から許可をいただいて上陸したことがあります。
“絶対一人で歩かないこと”と念を押されての上陸でしたが、
実際歩いてみると確かに一人で歩くのは危ない。

「安全に見学できるようにしてほしい、
でもきれいに整備してしまうと面白みがなくなる」
・・・という悩み(軍艦島パラドックスと私は呼んでいます)
は軍艦島に限らず、古い建物を観光地として
整備するときには必ず出てくる問題です。

安全圏を遊歩道でめぐるという解決策に不満もでているようですが、
うかつに歩き回ったらマジに命が危ないです。
真新しくて景観になじまないと評判の悪い亜遊歩道も
30年もたてば適度に朽ちて以前からそこにあったように
見えるのではと思います。

その点、銅の精錬所跡で有名な犬島は煙突など
一部構造物をあらたに施設として改修しつつ
倒壊の危険のある箇所も見学者に十分周知の上で
あえて残すという方法をとって、うまくいっているようですね。

和歌山の友ヶ島でも砲台跡を観光地化できないかという話があって
プロジェクトチームとして参加したことがありますが、
安全性を満たしながら時間を経てこその“枯れた”魅力も維持するのは
高度な問題で、チャレンジ精神がくすぐられますね。
ぜひ、手がけてみたいジャンルです。

そのようなお話があればぜひ吉永建築デザインスタジオまで!

20年前、軍艦島に上陸したときの写真です↓


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